オフィスでの仕事の効率をアップさせるためには、オフィスデザインに気を使うことが大切です。特に大切なのは、通路のスペースです。
オフィスには多くの机といすが置かれており、座席に座った状態で最低でも人が通れるスペースを空けることが必要ですが、座っている人が気を散らさずに通路を通ることができ、しかも荷物などを台車で運ぶことが頻繁にある場合は、さらに広い通路スペースを取ると仕事に集中できるはずです。
オフィスデザインで大切な別のポイントは、動線です。オフィスでは、複合機や書棚、消耗品を置くスペースなどに人が集中するため、それらのエリアをだれもが行きやすい場所に配置すると仕事の効率が上がります。
動線とともに大切になるのが、オフィスの景観です。ごちゃごちゃしたり、奇抜すぎるオフィスデザインは注意散漫になり、仕事がはかどらない原因となる場合があります。
それで可能であれば、よく使用する複合機や備品置き場をオフィスの角に設置するとよいでしょう。
オフィスデザインを設計する目的は、言うまでもなく生産性の高い仕事環境を社員に提供することにあるでしょう。
昔ながらの島式のデスクが並ぶオフィススペースで十分に生産性の高い仕事ができているのであれば、何も頭を捻って新たなオフィスデザインを考え出す必要などありません。ですが、世の中が多様化して会社として生み出すべきアウトプットも多様化すると、画一的な仕事では十分な成果があげられなくなってきている現状があります。
いろいろな働き方、いろいろな物の見方や考え方に対応したオフィススペースとすることで、生産性を高めることに少しでも寄与したいと考える経営者も増えてきているわけです。
この目的に照らして考える以上、これからのオフィスデザインは何か一つの決まった正解があるわけでは決してありません。多様性が一つのキーワードであるからには、デザインもその例外ではないわけです。いろいろな働き方に対応できる複数のデザインの組み合わせということになるでしょう。